傘って人生で何本買うの?
今日は曇りだ。
スカッと晴れない日が続くと憂鬱になる。
テンションがいまいち上がらない。
たまーに雨が降るくらいなら良いけれど、
ずっと雨は辛い。
洗濯物も外に干せないし、部屋がジメジメする。
外に出かける用事があれば雨だと少し気持ちが嫌になる。
傘を持たなければならず、持ち物が増える。
もし靴の中に雨が入って靴下がビショビショになったら嫌だなと思い、靴下の予備を入れる。
また荷物が増える。
スーパーなどの入り口に置いている傘袋を使って濡れないように傘を入れる。
傘の先端が袋を突き破って意味なしになる。
結局先端からポタポタと水が落ち、意味がなくなる。
その袋を捨てる場所が意外に無い。
電車に乗る。この時が一番傘の持ち方に困る。
座ってる時は足の間に挟もうとする。
しかし、足が濡れるので手で持つ。
こうなると片方の手が使えなくなる。
寝てしまうと手が緩んで傘が倒れる恐れがある。寝れない。
仕方なく起きて何もせずにぼーっと座る。
傘の先端に水が溜まり出す。
電車の揺れで周りに広がり申し訳ない気持ちになる。
早く駅に着いてくれ。それだけ願っている。
コンビニに買い物をするために店先に傘を置く。
盗まれる可能性がある。
私は人生で今まで2回傘が無くなったことがある。
透明のビニール傘はまだ取り違えかな?で百歩譲って許す。
折り畳みの黒の傘も無くなったことがある。
もうこれはひどい。
その経験から傘はなるべく派手なのを買う。
めちゃくちゃに風が強くて雨も強い日。
これは傘をさすか悩む。
でも雨に耐えきれなくて傘をさす。
ビュンビュン傘がひっくり返る。
軸の部分を持って耐える。
もう閉じるか開くかの状態で出来る限り抵抗を減らしてさす。
ほぼ意味がないのにとりあえず、さす。
でも風に持ってかれる。
傘が折れる。
傘が一瞬でゴミになる。
気分は最悪。
雨に打たれるしか無い状況でゴミを持ちながら走る。
人生で3回くらいはこれで傘を壊している。学ばない。
なので傘を買い替える時は慎重になる。
またどうせ壊れるのでは?という考えが過ぎる。
高級で丈夫な傘を買ってやろうと思うが、壊れるの可能性がゼロではないので手を出せない。
家に帰ると傘を干さなければならない。
傘をさしている時はなるべく濡れたくなくできる限り大きい傘がいいと思う。
しかし干す時になるとめちゃくちゃ邪魔に感じる。
玄関が傘でもう、棚を開けられない。
折り畳み傘はコンパクトで比較的干しやすい。
けれども、畳む時が面倒だ。
綺麗に傘を引っ張ろうと何回も整える。
ボタンを止めようとするけどなんかうまく行かない。
もう一回やり直す。
止まったけど中々袋に綺麗に収まらない。
ストレス。
傘を持つのを忘れて家を出る。
テレビを見ることが減り、天気予報を見るのを忘れた。
まぁ、今は降ってないし大丈夫だろう。
帰る時、降ってる。
もう狙ってきている。
帰宅時間が天気に把握されてるのでは?と思うくらいちょうど雨が降り出す時がある。
まだそんなに降ってないや、小雨だろうと思い駅まで小走りで向かう。
電車に乗る。
電車の窓を雨が叩きつけている。
だんだん強くなる。
もう最寄駅では傘が必要なくらい降っている。
仕方なく、コンビニに行く。
今日使うだけだし安いビニール傘を買う。
すぐに周りのゴミを捨てて傘をさす。
家について、また今日も傘を持って行かなかったことを後悔する。
また傘が一本増える。
ビニール傘が溜まっていく。
でも使わないこともないから捨てられない。
いつ傘が壊れるかわからないから捨てられない。
どんどん溜まる。
よし、今日は朝から雨だ。
傘を持って家を出る。
今日は替えの靴下も持ったし完璧。
お昼になって雨が止む。
お、最高。
出掛け先で傘を置き忘れて家に帰る。
またやってしまった。
傘を取りに戻るか悩む。
一旦頭の中で置いてきた可能性のある場所を考える。
うーん、トイレか、ご飯食べた場所か、
まぁビニール傘だしなぁ。
どうするかなぁ。
雨が降ってくる。
もう行く気をなくす。
そうやって日本の家には傘が増えたり減ったりする現象が起きる。
これは中々大問題だ。
一つあれば傘は足りるのに、何故か3つくらい持っている。
ビニール傘が売れ続ける。
迷子のビニール傘も街のあちこちにある。
これから先、持っているのにまた傘を買う機会があるだろう。